あそ部活動日誌
ワンプッシュでコロンと生まれる金属缶とは?~その秘密は人の力と機械の力にあり~
こんにちは!社会人二年目の夏。学生の”夏休み”がうらやましい奥野が担当します。学生の皆さん、夏休みだらだら過ごしてませんか?その過ごし方もサイコウですが、夏休みは学生の特権!この夏わたしがしたいことは、オリンピック夜更かし。学生の夏休み、切実に羨ましいです!
そんなことはさておき、先日「生野金属株式会社」を訪問してきました!生野金属さんは以前、SNS出張講座で訪問させていただきましたが、今回はSNSのフォローと、工場見学もさせていただきました。その模様を特別にお見せしちゃいます!
生野金属の新製品「コロン缶」について
岸和田蜻蛉池公園に隣接する次世代ショッピングモール「WHATAWON」にオープンしたお店「Caran Coron」。私はプレオープンに招待していただきました!このお店で販売している手のひらサイズの可愛い真ん丸の形の缶容器がコロン缶!いち早くゲットして、愛用しています。使い方は人それぞれなコロン缶!わたしは、ギターのピックと常備薬をいれて愛用中!みなさんだったらどのように使いますか?
そんなコロン缶が生まれる瞬間を、生野金属本社にある工場で見学させていただきました!コロン缶の胴の部分は、愛知県にある工場(子会社)で作られており、生野金属さんの本社では、コロン缶の蓋の部分が作られています。なぜ製造場所が分けられているのか・どんな方法で作られているのかなど、コロン缶を深掘りしていきましょう!
機械(自動)化することで生まれる”あそび”
胴の部分の製作は、自動ラインの機械を持つ愛知県にある生野金属さんの子会社が現在は行っているそうです。遠隔地のため胴の部分の製造過程は動画で見せていただきました!製造は自動機械で行われ、検品は人の目・手で行われています。コロン缶の製作当初は胴の部分も自動ではなく、製作するために人の力で5工程(3人)の機械を動かす必要があり、製作から検品までとても時間がかかっていたそうです。そこで、胴の製作にかかる3名を、機械による自動ラインに切り替えることで配置人員の削減が可能に。その分検品に回る人員が増えたことで効率化を図れたのです。検品までの流れに”あそび(余裕)”が生まれました。なんと、1分間に60個程度できちゃうそうです。大体1秒に1つ!機械のない生活は考えられないですが、機械だけに頼ることなく、人の目で検品作業を丁寧に行う”あそび”が品質の良い製品につながる秘訣ですね。
そして蓋の製作は、現在本社で行われていて自動機械ではなく、機械を使って人の手でプレスするところから、検品まで1人の職人さんの力で行われています。完成までに5工程(3人)必要だった胴に比べると、1人で機械を動かしワンプッシュで簡単に蓋が完成していくように見えました。しかし、「バン!ポン!」のリズムで簡単に製作しているように見えますが、ほんの少しのずれで素敵なデザインに、ゆがみやずれが生じてしまう繊細な作業。経験を積み重ねてきた職人さんにしかできない”感覚”という見えない技がありました。金属をプレスした後に不要な金属片が残ってしまうのを、ひとつひとつエアーをかけて最後に職人さんが目で検品する。ここまでが、ワンプッシュで完成しているように見える1つの蓋を製作するまでの流れです。何も知らずに初め作業風景を見た時、「わたしも機械を動かすことができそう!」と思ったのは、とても浅はかな考えでした…。なんとこちらは1人の作業で1時間に200~300個出来るそうです!手に職がある人は本当にかっこいいですね。誰でもできそうな簡単そうな作業に見えて、職人さんにしかわからない”あそび”がたくさん隠れているんだろうな。職人さんのこれまでの苦労ややりがいなども深掘りしてみたいです。
一斗缶の製作過程ものぞかせていただきました
一斗缶の製作現場は、主に自動ラインで色んな機械を経由し最終完成して出荷されていきます。一斗缶が色んな方向に回転していたり、パパンッカタンッと音を奏でたりしながら色んな機械を探検していました。工場内は色んなサウンドが耳に入ってきて、まるで機械の音楽隊!色んな所で曲を奏で(形を変え)ながら冒険する、一斗缶のたまごたち。どんどん最終発表会に向けて曲を合わせ(パーツを組み合わせ)、最後には野外コンサート会場(お客様の元)へと旅立って(出荷されて)いきます。こちらも全部機械が行っているのではなく、検品や積み込みなどは人の力がたくさん加えられていました。各機械にはエラーが発生した場合の対処法や、こんな時はどうするかなどのリスクマネジメントがしっかりと行われているのが印象的でした。
食品に関わる缶の製造もあるため衛生面も徹底しており、信用される会社・工場の姿を目の当たりにしました。機械の力を有効に使うことで”あそび”がうまれ、商品に対しても色んな気づきがあったりするからこそ、色んなものが生まれる製造業があるのかなと感じました。
今後も、生野金属さんとのつながりも大切にしつつ、「Caran Coron」の密着も続けていきます!SNSもしっかりとフォローして、よりよいブランドづくりを一緒にしていければいいなと思います!生野金属さんと何か製作しちゃうかも…?おっと。まだ秘密です。・・・今後もお楽しみに!